Amazonのすごい会議 ジェフ・ベゾスが生んだマネジメントの技法 (佐藤将之)|読書感想・レビュー

すごい会議って何だろう?
日頃からアマゾンにお世話になっているプライム依存者としては
amazonの会議方法が凄く気になります。

レビューも高そうなので、誘惑に負けて衝動買いしました。
(アマゾンで売ってるamazon会議本は卑怯ですね。)

まず、感想の前にお伝えしたいことがあります。
それは、筆者の佐藤将之さんの経歴が凄いこと。
※エバーグローイングパートナーズ株式会社 代表取締役
なんと、佐藤氏はアマゾンジャパンの立ち上げメンバーです。
例えるならAmazonの日本代表。
Amazonを知り尽くした日本人と言っても過言ではないでしょう。

感想

簡潔に本書を要約すると会議でパワーポイント禁止。

  • 会議の資料はナレーティブ(文章)を利用しよう。
  • 資料は事前に目を通さなくてもOK、
  • 会議時に配布されるので、その場で読もう。
  • 資料の上限は1ページか6ページです。

箇条書きのパワポは後で見返すと
何を伝えたかったのか意図が分からなくなる時があります。
しかも無駄にデザインにコダワリ、内容がないプレゼン資料は少なくないです。
だからパワーポイント禁止なのは理解できるし、賛成できます。

でも、100%アマゾンの会議方法が日本の企業にマッチするか
そう質問されたら疑問です。

会議の時間中に、黙って資料を読むことが可能な人財が
日本にどのくらいいるのでしょうか?
文章力のない社員が作成した会議資料を読む場合、
会議の時間は拷問です。

アマゾンでは文章力がない社員は入社出来ないので
その点は心配ありませんが、無駄を好む日本社会で
分かりやすくて簡潔な文章を書ける人は少数です。
自分は毎日読書をしていますが、未だに文章力がなくて日々苦労しています。

また、事前に資料を配布してくれたほうが、個人的には
考える時間を得られるので非常にありがたいです。
私だけの問題かも知れませんが、
準備なしで会議に参加すると何も言えないことが多々あります。
アドリブの力がないのが原因ですが、論理武装がないと
魑魅魍魎が渦巻く会議では全く太刀打ち出来ません。

ベゾスさんが生み出した秘伝のアマゾン会議術は
Amazonでは有益かもしれません。
しかし日本の企業で導入するには難しいかなと本書を読みながら感じました。

日本人はまず無駄な会議を全て廃止することから初めなければいけません。