賛否両論のまんがでわかるシリーズ。
漫画なので、活字が苦手な読者にも気軽に手に取れる一冊。
ただ、内容が薄くて、強引な展開に定評があります。
実際に読んでみると分かりますが、
まんがで、わかるが売りなのに、長い活字の解説文が記載されています。
漫画だけでは理解できない内容は、まさにタイトル詐欺。
しかし、マンガだから伝わることもあります。
絵には、言葉だけでは伝えることが出来ない、
ビジュアルを表現する魔法の力があります。
私は一度読んだ本は、基本的に読まない人間です。
同じ書物を読むことは時間の無駄とさえ思います。
しかし周期的に読みたくなる名著があります。
デール・カーネギー、ケリー・マクゴニガル、ひすいこたろう、岡本太郎、瀧本 哲史、
・・・・そして中村天風。天風先生の本は、毎年一回は読みたくなります。
特に春や秋に天風欲が湧いてきます。
なぜ何度も読みたいのかと聞かれると答えに困ります。
一度目には理解できなかった内容や新しい発見があるからでしょうか。
同じ言葉でも状況が変われば、受け取り方も変わります。
例えば資格試験の参考書、一度読んだだけでは容易に理解できませんが
何度も読んでいると、ふとした瞬間に内容が分かります。
中村天風先生の本を初めて読んだ時は、そこまで感銘を受けませんでしたが
何度も読んでみると先生の凄さがジワジワ実感できます。
モノで例えるなら、ホッカイロでしょうか。
心の置きどころ次第で運命は拓ける
心配をすると運命はますます悪くなる
誰もが無限の可能性を持っている
先生のお言葉は、シンプルで分かりやすいです。
ただ、その文脈に隠された思いや願いは
先生の人生や時代背景を知らないと完全には理解できません。
運命って何だろう、無限の可能性とはなんぞや。
そんな疑問をお持ちの方に読んで頂きたい一冊です。